(仮訳)中国においてマツ球果に発生した新種、Lecanora shangrilaensis
Lü, L. & Zhao, Z-T., 2017. Lecanora shangrilaensis sp. nov., on pinecones from China. Mycotaxon. Available at: http://www.jjh.cz/upload/28276.pdf [Accessed August 4, 2017].
【R3-04269】2017/08/04投稿

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3行まとめ

中国雲南省においてマツ属植物の球果に発生した痂状地衣の一種を検討し、Lecanora shangrilaensisとして新種記載した。
本種は地衣体が薄く、子器が黄色~帯黄褐色で粉霜を欠き、子実上層が粗い小粒状で、子嚢が12-16胞子性、地衣成分としてウスニン酸を含むことなどで特徴づけられた。
本種は多胞子性の子嚢を有する同属他種とは子器の粉霜の有無や地衣成分などが異なっていた。
中国雲南省デチェン・チベット族自治州徳欽県シャングリラ天生橋

(新種)

Lecanora shangrilaensis Z.T. Zhao & L. Lü
語源…シャングリラ産の
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【よく似た種との区別】
Lecanora cateilea
子嚢が多胞子性
本種と異なり子器に粉霜を欠くのではなく豊富な粉霜を有する
本種と異なり子嚢が12-16胞子性ではなく8-12胞子性
本種と異なり地衣成分としてプソロミン酸およびアトラノリンを含む
Lecanora loekoesii
子嚢が多胞子性
本種と異なり果托に大きな結晶を含む
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを有する
本種と異なり地衣成分としてフェノール化合物を欠く
Lecanora weii
子嚢が多胞子性
本種と異なり子器に粉霜を欠くのではなく豊富な粉霜を有する
本種と異なり子実上層がchlarotera型
Lecanora polytropa
地衣体が薄い
子器盤が帯黄色
本種と異なり子嚢が12-16胞子性ではなく8胞子性